2017年前後から求人募集をする際に求人採用サイトを制作して募集する方法がメジャーになってきました。
弊社のコンサルティングでも企業規模やターゲット（中途採用・新卒採用・パート・アルバイト採用）に合わせて求人採用サイトの制作を提案しています。
求人採用サイトは活用の仕方で成果がはっきり分かれます。
応募単価10,000円、採用単価20,000円で採用出来ているサイトがあるのに対し、応募すらなく存在が空気となっているサイトもよく見かけます。
何故、成果が出るサイトと出ないサイトが分かれるのでしょうか。
もちろん企業や地域ごとの差もありますが、それを考慮してもポテンシャルを引き出せていない採用サイトはあります。
今回は採用サイトを活用して応募数を増やすためのポイントを、鳥取県米子市の事例と共に求職者の募集・集客に絞って紹介していきます。
サイトの改善については、また別の記事にまとめていきます。
求人募集・採用サイトの運用：集客手法
いまやWebマーケティングは経営に必須の分野となっています。
集客のための広告運用、サイトでの商品・サービスの紹介、SNSでのリアルタイム情報の発信・顧客とのコミュニケーションなど、過去には対面でされていたことがオンラインで完結されることが当たり前の時代です。
採用も同様に、以前は求人チラシで募集していたのがWebを活用することが当たり前になっています。
Webで求人の集客をするとなると、下記が主流な手法と言えます。
- リクナビのような求人媒体・人材紹介
- indeedのような求人検索エンジン
- Google・Yahoo広告のようなディスプレイ・検索広告
- TwitterやInstagramと行ったSNS
新卒採用におけるOfferBoxといったダイレクト型媒体など、他にも色々ありますが大枠はこのあたりでしょうか。
自社サイトの活用で即効性が高いのは②、③の活用ですので、今回はそれらに絞って解説していきます。
求人募集手法：indeed・検索エンジン
求人検索エンジンは無料で利用してもサイトへのアクセスを増加させることが出来るので、自社サイトを持っている企業はindeedへのクローリング掲載を必ずしておきましょう。
掲載をする際にはindeed上で、
求人ページの画像がindeed上にも表示されるようにする
ことがポイントです。
indeedの代理店か担当者に連絡すればやり方を聞けますので、クローリング運用している方はこれを機に問い合わせして確認してみてください。
多くの企業が実施できていないですが、これだけでクリック数が2倍近く変わった企業もあります。
また、広告設定は同じ求人を様々な見せ方で掲載している場合には応募数最大化、異なる職種を1求人ずつ掲載している場合にはバランス型がベターです。
求人募集手法：Google・Yahoo広告
GoogleやYahooのディスプレイ・検索広告は求人特化の広告ではないですが、
募集する職種とターゲットによってはかなりの効果が期待できます。
例えば、ドライバーや営業職のような未経験でも問題ない求人で認知を拡大したい場合には、
ディスプレイ広告に比重を置くことで広く浅い広告配信
が可能になります。
一方で、介護・福祉系のような専門職・資格職を募集する場合には、
検索広告に比重を置くことで狭く深い広告配信
が可能になります。
また、Google広告の場合は求人媒体や検索エンジンと異なり、自社求人に直接アクセスさせることが可能なため、他社と比較されづらかったり、詳細なターゲティングが可能といった特徴もあります。
広告配信の仕方やターゲット設定の柔軟性が高い分、扱うのが難しかったりしますが、自社の人員やリソースに余裕があるのであれば挑戦してみる価値は大いにあります。
殆どの求人媒体はGoogleやYahooの広告からアクセスを集めているので、求職者を求人媒体と同じ方法で集めているようなものです。
様々な企業の募集を代行している求人媒体と比べ、自社で運用すれば広告文も予算もターゲットも絞って実施できます。
難しそうと思えるかもしれませんが、設定次第で効果は絶大なので是非挑戦してみてください。
最初は一度サイトにアクセスした人にだけ配信する『リターゲティング広告』から初めてみるのがベターです。
Google広告は一度成果が出るようになれば競合が多くない分、劇的な成果が見込めたりします。
直近のクライアントでも全体の予算は変えずに
indeedからGoogle広告に予算を移した結果、1.5〜2倍の応募が獲得
出来るようになったりしています。
広告運用の事例紹介
冒頭に記載した応募単価10,000円、採用単価20,000円の企業様の正社員募集の事例です。
鳥取県米子市でサービス業を営んでおり、募集対象は20代〜50代までの未経験者の募集でした。
未経験OKの求人は同じく未経験OKな様々な業種・業界の求人と比較されることになります。
そのため、採用における明確な強みを訴求出来る企業でないと埋もれてしまいます。
他社の求人に埋もれないようにするため、構造的に他社求人と比較されてしまうindeedは求職者が増える時期以外は無料掲載で控えめに運用し、他社と求人が比較されづらいGoogle広告をメインに据えて広く浅くアプローチする方針で運用を実施しました。
結果として、100万円近く採用にかけてもほぼ応募が無かった状況が、目標としていた月間2名の安定採用が実現できています。（ここだけの話、色々あってメディアに取り上げられるようにもなっています）
また、現在は代表が予てから取り組みたかった新規事業や社内プロジェクトなど新しい展開を進めることが出来るようにもなりました。
こちらも採用支援と並行してお手伝いしておりますが、今後の変化が楽しみですね。
最後に
5年くらい前の求人募集はindeed一強でしたが、現在はエリアやターゲットによって色々使い分けないと採用が難しくなってきてますね。
もっとシンプルだったら良いのにとつくづく思います…。
もし採用にお困りの企業や採用担当の方がいらっしゃいましたら、これを機に一つでいいのでやり方を変えてみてください。
特に米子市等の鳥取県西部は求人募集のWebマーケティングが盛んではないので、やり方を少し見直したり変えたりするだけで簡単に成果が出るかも知れませんよ。
